The Missing Piece

著者 :
  • HarperCollins
4.15
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本棚登録 : 235
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780060256715

感想・レビュー・書評

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  • 自分に足りない1つの欠片を探し求めて。
    "The Giving Tree"(邦題『大きな木』)で有名なシェル・シルバースタインの絵本。

    「これさえ手に入れば」
    「この問題さえ解決できれば」
    「こんなことがなければ…」

    と、誰しも折々に直面する課題や問題について、
    「だから私はダメなんだ…」
    「私はなんて不幸なんだろう」
    と自己不全感を抱くことがある。

    人は何を手にしたいのか。
    自分が本当に求めているものは、何か。
    それは「幸せ」の形か。
    欠けた部分を満たすための労苦に心も身体も忙殺され、実は見失っている機会や価値はないのか。

    自分を追い込み、物事に懸命に取り組み、突き詰めるほどに「完璧主義」の落とし穴に、はまりこむことがある。
    忍耐や我慢の果てに得た「果物」は、時に麻薬のように癖になる。
    「もっと、もっと」と。

    そして自分の思い描く「理想の形」以外のものは、どれも満足や幸福に値しないと拒絶し始める。

    「幸せ」とは?
    「充足」とは?
    「心地よさ」とは?

    白黒のモノトーンの1冊。
    極めて少ない言葉と、とても温かみのある手書きの曲線と直線、点のみの頁。

    読む人や読むタイミングによって、心に留まる箇所が大きく異なる1冊。
    『大きな木』のように。

    印象的な頁
    "I am not your missing piece.
    I am nobody's piece.
    I am my own piece.
    And even if I was
    somebody's missing piece
    I don't think I'd be yours!"

    高潔や純性、自己犠牲の精神が過剰に価値が置かれるけれど、「私が私であること」は大事にしないと。
    「自分勝手」とは違うんだよなあ。

  • かけらを探す丸の物語。再読。
    トライアンドエラー、出会いと別れ、メリットとデメリット、本当に望んでいるものとは何か、選ぶこと、捨てること。
    幸せを求めて、人は日々を生きていく。
    ぴったりのピースを見つけて弾みながら進む様、歌えないことに気づき、そっと置いて別れを告げ、また歩み出す。
    人生の様々なシーンに寄り添ってくれる、優しさに満ちた絵本。

  • 中学校の時の担任の先生が紹介してくれた絵本。あの時は日本語版でしたが大学生の時に思い切って英語版をゲット!あれから○十年…何度も何度も読みました。
    やっと自分に足りないかけらを見つけたと思ってもそれは自分のかけらではなかったり、キレイな丸になれたと思ったら今まで楽しんでいたことが急にできなくなってしまったり、、、色々なことに気づかされます。何度読んでも楽しめる、何だかホッとする素敵なお話だと思います。

  • 表紙に描かれている顔のように見える欠けた丸い形が主人公。まるで人であるかのように感情があり、転がりながらいろんな表情をします!

    最後まで、白い紙にくっきりとした黒い線だけで描かれたシンプルな絵です。主人公と小さなかけら以外の物がほぼ描かれていないことで、いく通りにも解釈ができ、正解もありません。

    読んだみなさんは、どんな思いをめぐらせました?
    子ども・大人に関係なく、読み手があれこれ想像しながら読む事ができる非常に珍しい絵本。

    主人公が歌う歌には韻が踏まれていて、作者はグラミー賞(音楽の賞)を受賞しているシンガーソングライター。音楽の才能も発揮しています。

    563語
    1976年発行
    「The Missing piece meets the Big O」(1981年)は続編
    Shel Silversteinのサイトあり


    ストーリーファーム大学生メンバー賞受賞


    〜こんな表現や文法も学べます〜

    歌以外は全て過去形

    was 動詞ing

    set off

    be looking for

    bake in

    would

    was 動詞ed

    could not 動詞

    Have 動詞ed

    go 動詞ing 

    even if

    too 形容詞

    on and on

    maybe

    want to

    can

    faster than 

    how it is

    stop 動詞ing

  • 欠けているピースを探すけど。

    かけたままだからよかったこともある。

    かけててもいいもんだと思わされる。

  • 総語数:609

  • 失われた僕の一部を探して…。

  • 足りない物を集めて揃うと人は本当に幸せなのかと考えさせられました。現時点そこまで足りない事に悩んでなかったのか、そこまで感銘を受けなかったです。足りない事にいつも不満に感じる人は一度読んでみるといいかもしれません。また時間を置いて読むと感想が変わるかも。

  • I knew this story because my teacher introduced us in a morning service. It was the first time for me to read this story in English. It set off in search of its missing piece, and found. It fit perfectly, but it lost something special. It is same as human that everyone is looking for a missing piece, so that it can be what it is.

    level: orange

  • If someone kept to believe him or her the missing piece, they must keep to be the missing piece.

    自分をミッシング・ピースだと思い続けている限り、誰とも一緒にいられないんじゃないかな。

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